公益社団法人 富山県診療放射線技師会

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令和7年度ビギナーズセミナー活動報告

2025.12.10
富山県CT研究会 ビギナーズセミナー開催報告
2025年10月2日 映像情報Medeical zoom ウェビナーにてビギナーズセミナー「3D画像の基礎を復習する」を開催しました。昨今のCT検査の装置や技術の進歩は目覚ましく、形態を評価し診断をする検査から3D画像を用いた手術支援は勿論のこと、デュアルエナジーや4D撮影を用いた機能の評価まで行う時代になってきています。しかしながらCT画像の基本は2Dのアキシャル画像であり、2D、3D画像と段階を踏んで最新の技術に進んでいくべきだと考えます。そこで今回は3D画像の基礎を皆で学びなおす機会となればと思いこのテーマで企画をしました。3D画像の基礎というテーマに興味がある方が多かったのか423名と過去最高の参加人数で開催することができました。無事開催できましたことを講師の先生、富山県CT研究会世話人の皆様、富山県診療放射線技師会、映像情報Medicalの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。
基礎講座ではMPR、CPR、VR、MIP、MinIPとCT検査で使用される頻度が高い3D画像について原理から詳しく解説していただきました。
臨床でちょっと役立つMPR基礎講座では題名の通り普段誰しもが何気なく使用しているMPR画像にスポットを当て頭部・腹部・整形と各分野においてそれぞれ臨床で有用なMPR画像の作成例、考え方について講演していただきました。ディスカッションではやはり他の施設のやり方が気になるのか数多くの質疑も出てとても盛り上がるセッションとなりました。
セミナー全体を通して装置・技術が進歩してもそれらを使いこなすための基礎の重要性は不変であると強く感じました。若手やCTをやり始めたばかりの技師は勿論、ベテランやCTエキスパートの技師にとりましても参加者にとって学びの多いセミナーになったのではないかと思います。
今後も皆様に少しでも学びのあるセミナーを企画していければと思いますので今後とも本研究会を宜しくお願い致します。
報告者 富山県済生会富山病院 高橋 亮次